出雲市駅には10時に到着しましたが、立久恵峡へ行くための須佐行きの一畑バスは11時発なので、一時間は駅周辺で待機。その間に朝食で出雲そばを、と考えていたが、ほとんどの蕎麦屋は11時開店。駅舎に入っている蕎麦屋はイマイチな気がしたので、近くのローソンでコンビニパンを買って済ませる。このへんが貧乏旅行である。駅周辺は本当に何もなかった。もうちょっと栄えていると思っていた。道路が広く、建物が小さいので余計にそう見えるのかもしれない。天気も限りなく雨に近い。ただし、出雲大社行きのバス乗り場には観光客らしき人が5人ほど並んでいた。

須佐行のバスが来た。乗客は自分だけ。立久恵峡がマイナーな観光地だとは思っていたが・・・。途中で数人の乗客の出入りがあった。けっこうな山の奥まで路線が続いていて、車窓の景色は見ていても飽きない。そして30分ほどで立久恵峡に到着。ここでも乗客は一人だけだった。

天気も晴れてきました。単なる渓谷と言えばその通りなのだが、とてもいいところでした。人がほとんどいなかったし、静かなところが好きな人にはお勧めです。逆に自然に興味がない人が行っても何もないのでつまらないはず。一応温泉宿が2つあり、客も何人か入っているようでしたが、ちょっと寂しすぎる宿泊地かと思う。

昔はもっと栄えていたようで、廃墟になった土産屋と食堂がありました。

ただ、次のバスが来るのが2時間半後。さすがに2時間半も時間を潰すのは大変だった。自然歩道があるのだけど、案内が不親切なので、どんな道が広がっているのかがほとんど分からず、とりあえず手当たり次第に歩きまくり、2時間ほど経った。が、残りの30分は本当にすることがなくて暇だった。そして歩きっぱなしだったのでけっこう疲れた。とてもいい所ですが、車で来ることをお勧めします。バスからの車窓もいいんだけど。

さて、立久恵峡を後にして出雲市駅に戻る。夜、朝とコンビニ食が続いたのでけっこう空腹。ここで念願の出雲そばを食べることにする。まっぷるに載っていた駅から近い蕎麦屋ということで「献上そば 羽根屋」をチョイス。
http://kenjosoba-haneya.com/honten.html

割子蕎麦のセットを注文。器が三段に分かれていて、上から順番につゆをかけて食べます。段を追加することもできます。出雲そばと言えば蕎麦の実を皮ごと挽くのが特徴。麺が細いのも特徴なのだが、普段食べ慣れているせいか、もう少し太い方がよかった。でも味はとてもよかった。いいね、出雲そば。

蕎麦屋から駅までは徒歩10分ほどなのだが、途中に商店街があった。が、誰もいない。完全なシャッター街。大丈夫だろうか出雲市。

さて、空腹も治まったところでもう一箇所出雲市で外せないところがある。それが、「出雲市駅前温泉 らんぷの湯」
http://furusato.sanin.jp/p/area/izumo/20/ (公式ウェブサイトは作っていないようです)

スーパー銭湯ではなく、本物の温泉が駅前にあります。徒歩1分ぐらい。で、この温泉がかなりよかった。思っていたより綺麗で、露天風呂もいい感じ。出雲市駅を通るときは絶対に利用したほうがよさそうです。黒豆茶とほうじ茶も飲み放題でした。

温泉で立久恵峡の疲れを癒し、出雲市を出発です。宿は玉造温泉なので、持っている乗車券を使って直接山陰本線で行くのが一番ストレートなのですが、あえて島根県唯一の私鉄である一畑電車を使ってみることに。山陰本線が宍道湖の南側を回るのに対し、一畑電車は宍道湖の北側を回って松江まで行きます。出雲大社への支線も一畑電車です。この一畑電車、邦画「RAILWAYS」で使われたそうで、電鉄出雲市駅にはいろいろとポスターが貼ってありました。このレトロな車両がいいですね。

ほどよく揺れるので、途中は完全に眠りこけてしまい、気づいたら松江しんじ湖温泉駅に到着。山陰本線より宍道湖に近いところを通るので、こっちのほうが面白いです。

松江しんじ湖温泉駅からJR松江駅まで2kmぐらい。宍道湖畔を適当に歩く時間がちょうど宍道湖名物の夕陽の時間。とてもよいタイミングでした。
夕陽に照らされる宍道湖大橋

その場にいたカップルをこっそり撮ってみた

松江駅のコンビニで適当に夕食を買っていると、電車に遅れそうになって焦り、走る。一本逃すと一時間も待たないといけないので困る。温泉に入ったのにすっかり汗まみれになってしまった。

松江から出雲市方面に逆戻りすると2駅目が玉造温泉駅である。が、ここから温泉街は少し離れていて、通常は宿に送迎バスなどを出してもらうところなのだが・・・。歩いてみた。が、これが失敗。時間的に暗くなってきたし、住宅街通らないといけないので不安になってくる。傍から見れば不審者にしか見えない。1.5kmぐらい歩いて、今宵の宿「白石家」に到着。
http://www.siraisiya.com/

普通に泊まると¥15,000ぐらいするう高級宿なのだが、平日限定ビジネスプランといことで、窓からは隣の建物しか見えない洋室に朝食付きで¥7,350。これはお得。部屋のテレビは地デジ対応だし、快適でした。風呂は言わずもがな。そんなわけで一日目は終了です。