山陰放浪記1 準備編
9月の締めくくりとして、山陰の鉄道旅行に行ってきました。鉄オタとまではいかないですが、鉄道は好きなほうです。山陰で●●が見たい!という大きな理由があったわけではない。きっかけを挙げるとすればやはり本であろう。鈴木光司の「大山」。JRのローカル線と言えば山陰本線というイメージもあるわけで。9月にそれなりの規模の旅行をしようと思い、まず考えたのはアイスランド旅行だが、残念ながら飛行機のチケットが法外に高いものしか残っていなくて断念。祝日が固まっているから仕方がない。他に海外で行きたいところもないので、国内でいいや→山陰 というある意味消極的な理由でもある。
山陰に行くのはいいが、さて、何処へ行き、何を観るのかは一から組み立てなければならない。時刻表とまっぷる(るるぶはポップ過ぎて一人旅向きではなかった)を買って2日ばかり頭を捻る。
←時刻表の表紙がたまたま山陰本線だった
放浪したい場所は以下の通り。けっこう多い。出雲市駅~京都駅を山陰本線で移動するのがメイン。本当は出雲から先、下関ぐらいまで行きたかったがどうやら時間が足りない。
- 出発地: 出雲市
- 立久恵峡
- 宍道湖、松江市街
- 宿泊@玉造温泉
- 境港
- 三徳山三仏寺(投入堂)
- 三朝温泉
- 宿泊@東郷温泉
- 鳥取砂丘
- 浦富海岸
- 餘部鉄橋
- 宿泊@城崎温泉
- 玄武洞
- 到着地: 京都
真面目にプランを立ててみると、2日目に境港と投入堂の両方を訪れるのは不可能。しかも投入堂は雨が降ると入山できないので、天気に応じて場合分けするしかない。3日目の浦富海岸もけっこう厳しいので、そのぶん早めに城崎温泉へ行ってのんびりすることにする。そんなわけでプランはこれで。
0日目~1日目 | 東京駅→出雲市駅 | サンライズ出雲 |
1日目 | 出雲市駅前→立久恵峡 | 一畑バス |
立久恵峡散策 | ||
立久恵峡→出雲市駅前 | 一畑バス | |
電鉄出雲市駅→松江しんじ湖温泉駅 | 一畑電車 | |
松江駅→玉造温泉駅 | 山陰本線 | |
1泊目@玉造温泉 | ||
2日目(晴) | 玉造温泉駅→倉吉駅 | 山陰本線 |
倉吉駅前→三徳 | 日ノ丸バス | |
投入堂拝観 | ||
三徳→三朝温泉 | 日ノ丸バス | |
三朝温泉で休憩 | ||
三朝温泉→松崎駅 | 山陰本線 | |
2泊目@東郷温泉 | ||
2日目(雨) | 玉造温泉駅→松江駅 | 山陰本線 |
松江市街散策 | ||
松江駅→米子駅 | 山陰本線 | |
米子駅→境港駅 | 境港線 | |
境港散策 | ||
境港駅→米子駅 | 境港線 | |
米子駅→松崎駅 | 山陰本線 | |
2泊目@東郷温泉 | ||
3日目 | 松崎駅→鳥取駅 | 山陰本線 |
鳥取駅前→砂丘会館前 | 日ノ丸バス | |
鳥取砂丘散策 | ||
砂丘会館前→鳥取駅前 | 日ノ丸バス | |
鳥取駅→餘部駅 | 山陰本線 | |
餘部散策 | ||
餘部駅→城崎温泉駅 | 山陰本線 | |
3泊目@城崎温泉 | ||
4日目 | 城崎温泉駅→玄武洞駅 | 山陰本線 |
玄武洞散策 | ||
玄武洞駅→保津峡駅 | 山陰本線 | |
保津峡散策 | ||
保津峡駅→京都駅 | 山陰本線 | |
京都駅→東京駅 | 東海道本線 |
日程はサンライズ出雲のチケット次第。今では数少なくなった寝台特急なので、それなりにチケット入手は困難ではないかと予想。それと、せっかくなのでA寝台シングルデラックスを狙いたいところ。実際に窓口に並ぶと、意外と第二希望であっさりと取れてしまった。人気ないなー山陰。サンライズ出雲は、サンライズ瀬戸との分割/併合運行の関係で、岡山まで山陽本線を使って、そこから伯備線を使うルートになっているため、。往復乗車券は使えず、復路は京都経由で購入しなければならない。というか最初往復乗車券を間違えて買ってしまって、買い直すという凡ミスを犯す。後々考えると出雲市基点じゃなく玉造温泉基点でよかったのだが・・・。
一泊¥16,500の高級ホテルである。ここで出費がかさむため、道中の食費などは極力節約する方針で。一人旅だし、宿食を高くしても面白くないのだ。宿泊プランはすべて夕食なしで予約して準備完了。
■0~1日目
そんなこんなで出発する。北斗星のB寝台には5回ぐらいの乗ったことがあるが、その他の寝台特急、および個室寝台は初。
個室は確かに広い。窓に面したベッドの他に、洗面台と机とイスがある。だが机を使う人いるんですかね。窓は天井のほうまで湾曲しているので、寝ながら空が見えるのがいい。この日は曇っていて星などは見えなかったけれども。
あとサンライズはアメニティグッズが有名。他と比べても内容が豊富らしい。部屋のスリッパを持って帰ることもできます。
さらにA寝台客専用のシャワー室があって、追加料金なしで使えます。1人6分。A寝台は6人しかいないので、かち合うことはほんとどないはず。B寝台の乗客にもシャワー室がありますが、300円ぐらいかかります。アメニティに資生堂のシャンプーなどが入っていますが、シャワー室にもシャンプーとボディソープが備え付けてありました。
残念ながら食堂車はついていないので、食事は買わなければなりません。21時台でも、東京駅の駅弁屋などはけっこう空いています。種類もけっこう選べるし。ですが、安く済ませるということもあって、今回は駅構内のNEWDAYSで適当に購入。
快適な列車の旅は終わり、翌朝の10時に出雲市駅に到着しました。駅舎の三角屋根は出雲大社をイメージしているのかな。朝食は駅近くで出雲そばを食べようと考えていましたが、大抵の店は11時開店の模様。そんなわけで朝食はコンビニパンになりました。駅前はかなり寂れています。大丈夫か出雲。天気もイマイチ。